この事実に気づいたとき、私は一瞬にして自分が惨めになりました。
その後の人生でも、あの悪夢のような『バレンタイン事件』と似た悲劇が、さまざまな場面で幾度となく再現されました。
好きになった女性に必死でアプローチをしても「男」としては見てもらえず、せいぜいそのグループの中の1、2位を争うブサイク女(=どうでもいい女)だけに好かれるといった最悪のパターンです。
それでも諦めきれずに、好きな女性に思い切って告白をすると…
『ごめんなさい!葉月さんのことは嫌いじゃないですけれども恋愛対象としては見れないです…。葉月さんには私よりも、もっと素敵な人がいますよ!』
といったお決まりのセリフで振られるのです。
この何とも煮え切らない振られ方は、実際に体験したことがない人には絶対に理解できない辛さだと思います。
「自分が好きになった女とは何が何でも相思相愛の関係になりたい!」
と思った私は恋愛に関する、ありとあらゆる本や教材を購入して必死で学びました。
本や教材には本当に色々なことが書いてありました。
女性には笑顔で接しろ
女性の話をひたすら聞け
女性を褒めろ
女性を適度にバカにしろ(イジれ)
女性より下手に出るな
カッコイイ芸能人をマネしろ
思わせぶりな態度をしろ
すぐに告白はするな
メールに絵文字は使うな
長文メールは送るな
…たしかに書いてあることはどれも最もだと思いました。
ですが、「女性をバカにしろ!(イジれ)」などといった本来の私のキャラとは掛け離れた言動や行動を推奨するものが多かったせいか、それらのテクニックをやればやるほど逆に女性に違和感を与えてしまい、結果的に、それまで普通に仲良くできていた「気になる女性」からも拒絶されていきました。
好きになった女性と仲良くはなれても「男女の関係」に持ち込めない!
といった悩みは22歳を過ぎても解決できずにいました。
私はもう完全に成す術なしのお手上げ状態でした。
半ば諦めの気持ちも芽生えてきていて、
「キャバクラや風俗で可愛い女の子と疑似恋愛を楽しめればそれでもいいかなぁ…」
といった負け犬根性もフツフツと湧き上がってきていました。
ただそれでも、自分より明らかにイケていない男が街で可愛い女を連れているのを見ると、「俺も可愛い女を連れて歩きたい」といった欲望を感じずにはいられませんでした。
そして私は、「ある」決断をしました。
それは、ホストの世界に入り『女性を虜にするプロの極意』をマスターすることです。
私は別にホストに憧れていたわけではないのですが、それ以外にもう「この根深い問題」を解決する方法はないと思ったからです。
売れっ子ホストがやる「女性への接し方」は私の次元をはるかに超えたものばかりでした。
ほんの数分前に知り合った女性を虜にして、1本数十万円もするようなお酒を次から次にパンパン空けさせる、といったイリュージョンのような世界がそこには実在していたのです。
女性が「現金」を支払っているにも関わらず、ホスト(男性)が120%主導権を握っているといった普通の常識では考えられないような別世界がそこにはありました。
それはまるで、メスがオスに惚れる5つのポイントを的確に刺激して、女性の愛欲を半ば強制的にONにしているように見えました。
「俺も女性の愛欲を強制的にONにできる男になりたい!
そして、タイプの女性から一度でいいから逆アプローチされてみたい!」
強烈にそう思いました。
なので、私は今まで”自称”恋愛アドバイザーから学んできた、素人丸出しの会話術やメール術を一旦すべて手放して、ホストの先輩からこっそり教えてもらった、女性の愛欲を強制的にONにする「5つのラブエモシグナル」だけを女性の前で放つようにしました。
すると、あれほど女性にモテなかったのが夢だったかのように、面白いように女性が私に逆アプローチしてくるのです。
タイプの女性と付き合ったり、セックスしたりするなんていうのは朝飯前の話しで、20歳そこそこの可愛い女の子が私に現金や高級外車を貢いでくるようになりました。
あれからもう何年も経ちますが、私は今でも狙った女性に逆アプローチさせることができます。
女性に逆アプローチされる男になってから気づいたことは、女性を落とすためのテクニックは20以上もありますが、その本質的な原因と解決策は1つに集約されるということです。
そのたった1つの原因と解決策は…
あなたが女性の前で無意識にとる言動や行動の中に女性(メス)の遺伝子が、本能的に無視できない「5つのラブエモシグナル」が放たれているか否かです。
何度も言っていますが、会話やメールの内容(会話術やメール術)を極めても、それらは所詮7%の威力しかありません。